投資は家康型で

考え

私は戦国時代が好きなので、それに関する本をよく読みます。若い頃は織田信長や羽柴秀吉の天才性に惹かれていましたし、今でもそうです。ただし、自分が惹かれる武将と、自分が生きていく上で参考にすべき武将・真似すべき武将というのは異なっているようです。

信長や秀吉は天賦の才であり、凡人の努力を超えています。参考にしたり、真似できそうなところは私にはあまりありません。しかし徳川家康の人生をたどると、これは大いに学べそうなところがあります。

興味深いのが版図の拡大の方法です。

信長や秀吉は、積極策で、自分からあれこれ動いて、強い敵と戦い、苦労して版図を少しずつ着実に拡大していきました。

対し、家康はある一時期に楽に版図を一気に拡大させていきます。その方法は、簡単にいうと、「火事場泥棒」です。

桶狭間合戦後の三河と本能寺の変後の甲斐・信濃がその例です。日頃は自分からは大きく動かず、周辺に空白地帯ができたという時に、兵を出して領土を一気に大きく増やすのです。

これは株式投資に例えるなら、信長や秀吉は、信用、先物、為替など、さまざまな方法を積極的に駆使しながら、毎年資産を増やしていくやり方です。そして毎年のリターンも良く、才気溢れて見える華々しい投資家です。

それに対し、家康は、普段は現金比率が高いせいでリターンも悪く、波に乗り遅れている投資家のようです。しかし、○○ショックといった暴落時に大量に買い集め、その都度大きく資産を増やす投資家です。

私は前者のような才能はありません。しかし後者の方ならできそうに思います。「待つ」ということは、才能というよりは、心がけ次第に思えるからです。

給与が入り、日経平均が上がっていくと、ついついその波に乗りたく、新たに株を買いたくなってしまうのですが、騰落レシオやPERなどで相場の温度を冷静に見つつ、CPは高めに置いておきたいですね。

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