最近、株主優待制度のある株を買い集めています。特に地銀。割安で、利回りも良く、配当性向も低く、チャート的にも直近の底を脱した?ようにも見えるので、そうしています。
優待株は資産形成の上で効率的だとは思いません。動かない優待株をずっと持っているよりは、上がりやすい株をその時々のタイミングで狙う方が効率よく資産を増やせるように感じています。
それでも現状、優待株を買い集めているのは、考えるに以下のような理由からだと思います。
一つは、家族が増えるなど?、将来的に生活コストが増大するかもしれないので、その時に食費などでそれを少しでも賄えるようにしておきたいという思惑。
もう一つは、こちらの方がより動機として大きいように感じますが、単純に商品が届いた時の喜び。
ボードリヤールが言うように、「豊かさ」とは「浪費」です。過剰なものや余分なものを消費することにこそ、人間は豊かさを感じられます。
その点、別に必要でないけれど、何か良いものを送ってくれる優待は、まさに過剰であり、余分なものです。その意味で、優待は、「浪費」であり、それがゆえに一番「豊かさ」を感じさせてくれるものとなります。
仮に、優待に相当する額を現金で受け取ったとしても、我々は普通それで余分なものを買おうとはしません。必要なものを買うか、貯金するなり、投資するなりするはずです。
一方で、優待は、無条件に、過剰で余分なものとして我々の元に届きます。それは「豊かさ」の象徴として届くのです。すなわち、同じもらうものでも、お金でもらうよりは商品でもらうほうが「豊かさ」を感じられるということです。
これは実際の感情に当てはめても正しいように思います。優待の商品が届くと、何となく、恵まれた気分がし、日常に彩りが生まれます。これこそが優待の喜びであり、優待の魅力であると考えます。過剰で余分であるからこそ嬉しいのです。
ですので、長くなりましたが、二つ目の理由としては、以上のように、優待から得られる「豊かさ」の感覚、があげられます。
現状、何となく優待株を買い集めていますが、大きくこの二つの理由があるように思います。ただ、優待株はなかなか動かないものも多く、最近の資産が伸びにくくなっている一因でもあると分析しています。
そりゃあ、投資の本来の目的としては、資産額が増えることが一番ですので、効率の悪い優待投資は、ナンセンスであると言えると思います。ただ、現状は、日々の「豊かさ」の追求として、当面、優待株を買い集めていきたいと思っています。
ありがとうございました。