2022年2月28日時点での資産は、2279万でした。先月末は2216万でしたので、+63万でした。
1月末の日経平均は、27001円。それに比べて、2月28日の終値の日経平均は、26526円。2%ほど下がっています。
2月の間に地銀やメガバンクが大きく上がったことがプラスに寄与しました。
1,2週間前は、さらに+70万くらいあり2300万は確実にいくかと思われましたが、最近のウクライナ侵攻で、少し金融株が値下がりし、この数字となりました。
来月は、2月に淡路島に旅行に行ったのと大きな買い物(テント)をしたのとで、かなりの引き落としとなりますので、資産はあまり増えないかもしれません。楽しみと、資産増大のバランスは難しいですね。でも、楽しめない時期には、楽しんでいる人が羨ましかったりします。今は私がその楽しめる時期ですのであまりお金に執着せず、使っていこうと思います。
李白の詩に「将進酒」というものがあります。その前半部分の引用ですが、
【書き下し文】
君見ずや黄河の水天上より来たるを
奔流海に到りて復(また)回(かえ)らず
君見ずや高堂の明鏡白髪を悲しむを
朝(あした)には青糸(せいし)の如くも暮(くれ)には雪となる
人生意を得ば須(すべか)らく歓(かん)を尽くすべく
金尊をして空(むな)しく月に対せしむる莫(なか)れ
天我が材を生ずる必ず用有り
千金散じ尽くして還(ま)た復(ま)た来たらん
羊を烹(に)、牛を宰(ほふ)りて且(しば)らく楽しみを為(な)せ
会(かなら)ず須(すべか)らく一飲(いちいん)三百杯なるべし
【現代語訳】
酒を勧める歌
君も知っていよう、黄河が天から流れ落ちてくるのを。
奔流は海に注いで再び帰ることがない。
君も知っていよう、豪邸に置かれた鏡があるじの白髪を映して悲しむのを。
朝にはみどりの黒髪が、夕暮れにはすでに雪の白さに変わっている。
人生はかくも瞬く間に過ぎていくのだから、我が意を得た時は大いに楽しもうではないか。
黄金の酒つぼを使わずに月下に放置すべきではない。
天が私に才能を与えた以上必ずやこれを用いる時が来るはずだ。
大金を使い果たしても金などまた入ってくるのだ。
羊や牛を屠(ほふ)って料理し、しばし歓楽の時を楽しもう。
ひとたび飲み始めたら三百杯は飲むべきだ。
(http://chugokugo-script.net/kanshi/shoushinshu.html より)
というものがあります。
最近の私は、この詩が頭についてはなれません。
本当に、若い時は2度と来ないし、心置きなく楽しめる時は、常にあるようで、かえってなかなかないものです。人生の大部分は、鬱陶しいことや、不安なことで占められており、日々それと向き合っていくばかりですが、少し余裕ができたり時機が良かったりした時は、そのかけがえのない境遇を楽しめば良いと思っています。
話がそれますが、私は、世間一般での「幸せ」という言葉は、あまりに観念的に用いられることがあるので、好きではありません。それよりも、その原義である、「仕合わせ」(したことに対する結果、物事の巡り合わせ)という言葉通りに、「仕合せの良い」「仕合せの悪い」で物事を捉えたいと考えています。自分のやっていることややりたいことがスムーズに叶っていく時期が前者で、何をやってもなぜか上手くいかない時期が後者です。
「幸せ」や「不幸せ」は、それ自体が絶対的なような強い印象を与えるので好きではありません。そうではなく、言葉の原義的にも、また実際的にも、「シアワセ」とは、単に物事の巡り合わせがスムーズかどうか程度のものと考えています。このように考えると、それらは絶対的なものでなく、単に時期の問題であると認識できます。極端な一喜一憂をせずに済みます。
この考え方では、私は、今は、どういうわけか、「仕合せの良い」時期(色々やりたいことがやれ、仕事も落ち着いており、家族も何不自由ない)にあるようです。「人生得意須尽歓」(人生意を得ば歓びを尽くすべし=人生が思い通りになるときは存分に歓びを尽くせば良い)の通りに、今のありがたい境遇を満喫したいと思っています。
(長々と書きましたが、背景にあるのは、テントや旅行での散財を自分に正当化したいとう単なるケチな罪悪感です…)